Excelの四則演算のやり方|掛け算は*・割り算は/で計算

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Excelで計算式を入れようとして、「×」や「÷」をどう打てばいいのか手が止まったことはありませんか。答えはシンプルで、掛け算は *、割り算は / を使います。

この記事では、Excelの四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)のやり方を早見表から解説します。消費税や前年比の計算例、#DIV/0! などうまく計算できないときの直し方もまとめました。

結論:Excelの四則演算は = のあとに + – * / で計算する

Excelで計算するときは、セルに半角の =(イコール)を入力し、続けて式を書きます。使う記号は次の4つだけです。

計算記号キーの打ち方(JIS配列)入力例結果
足し算+(プラス)Shift+「;(れ)」キー/テンキーの +=3+25
引き算-(マイナス)「-(ほ)」キー/テンキーの –=5-23
掛け算*(アスタリスク)Shift+「:(け)」キー/テンキーの *=4*832
割り算/(スラッシュ)「/(め)」キー/テンキーの /=12/43

数学の「×」は *、「÷」は / に置き換えるのがポイント。× や ÷ はExcelの演算子(計算に使う記号)ではないため、式には使えません。

先頭の = を忘れると、1+3 のように式が文字のまま表示されます。記号と = は半角で入力するのが確実でしょう。Googleスプレッドシートでも、同じ = と + - * / で計算できます。

^ や & など、ほかの記号の意味はExcel数式の記号の意味一覧にまとめています。

Excelで四則演算をするやり方(足す・引く・掛ける・割る)

入力の流れは、4つの計算すべてで共通です。

  1. 答えを出したいセルをクリックする
  2. 半角で = を入力する
  3. 数値と記号で式を書く(例: =1+3)
  4. Enter キーを押す

Enter を押すとセルに答えが表示され、式そのものは数式バーで確認・編集できます。

足し算:+ を使う

足し算は、数値を + でつなぎます。=1+3 なら結果は 4。=10+20+30(結果は 60)のように、3つ以上も続けて足せます。

足すセルが多いときは、範囲をまとめて合計できるSUM関数を使うと入力ミスを防げます。

引き算:- を使う

引き算は -(マイナス)を使い、キーボードではハイフンと同じキーです。=10-3 の結果は 7。引く数のほうが大きければ、=3-10 は -7 とマイナスで表示されます。

掛け算:* を使う(× は使えない)

掛け算は (アスタリスク)を使います。=48 の結果は 32 です。数学の「×」やアルファベットの「x」は演算子ではないので、掛け算には使えません。

=234(結果は 24)のように続けて掛けることも可能。掛けるセルが多いなら、PRODUCT関数でまとめて掛ける方法もあります。

割り算:/ を使う(商・余り・四捨五入の早見表)

割り算は /(スラッシュ)を使います。=12/4 なら結果は 3。割り切れないときは小数になり、=10/3 は 3.333333… と表示されます(見える桁数は列の幅しだい)。

整数の商や余りがほしい場面もありますよね。A1 に 11、B1 に 4 が入っているときの書き方は次のとおりです。

やりたいこと数式結果
小数まで割る=A1/B12.75
整数の商だけ出す=QUOTIENT(A1,B1)2
余りだけ出す=MOD(A1,B1)3
四捨五入する=ROUND(A1/B1,0)3

QUOTIENT は小数部分を切り捨てるため、2.75 でも 2 になります。四捨五入した整数なら ROUND のほう。詳しくはQUOTIENT関数とROUND関数の記事で解説しています。

計算の順番と括弧(掛け算・割り算が先)

1つの式に複数の記号が混ざると、Excelは算数と同じ順番で計算します。括弧 ( ) の中が最優先で、次が掛け算・割り算、最後が足し算・引き算。同じ順位どうしは、左から順に計算されます。

「2,000円の商品1つと500円の商品2つ」の合計なら、=2000+5002 で 3000。先に 5002 が計算されるためです。

数式計算の流れ結果
=2000+500*2500×2=1000 → 2000+10003000
=(2000+500)*22000+500=2500 → 2500×25000
=12/4+212÷4=3 → 3+25
=12/(4+2)4+2=6 → 12÷62

先に計算したい部分は括弧で囲む、と覚えておきましょう。なお、累乗の ^ とパーセントの % は、掛け算・割り算よりも先に計算されます。

セル参照とオートフィルで四則演算をする

ここまでは数値を直接書きましたが、仕事の表ではセル参照で式を書くのが基本です。セル参照とは、A1 や B2 のように「どのセルの値を使うか」を式に書く方法のこと。

セル参照で式を書き、オートフィルでコピーする

A1 に 100、B1 に 50 が入っているとします。C1 に =A1+B1 と入れると、結果は 150。A1 を 200 に書き換えれば、答えも自動で 250 に変わります。

セル番地は手で打たなくても大丈夫。= を入力したあとにセルをクリックすると、番地が自動で入ります。

同じ計算を下の行にも使うなら、オートフィルで式をコピーしましょう。

  1. 式を入れたセルを選択する
  2. セル右下の小さな四角(フィルハンドル)にマウスを合わせる
  3. ポインターが「+」の形に変わったら、下へドラッグする

C2 の =A2B2 を下へコピーすると、C3 は =A3B3、C4 は =A4*B4 に変わります。コピー先に合わせて番地がずれるこの仕組みが相対参照です。

割る数・税率を固定する絶対参照($ と F4 キー)

相対参照で困るのは、「全行で同じセルを使いたい」とき。B2〜B4 に支店ごとの売上(500・300・200)があり、B5 の合計 1,000 で割って構成比を出す場面を考えます。

C2 に =B2/B5 と入れると、0.5 と正しく出ます。ところが C3 にコピーすると、式は =B3/B6 に変わってしまうんです。B6 は空白なので、答えは #DIV/0! エラーになります。

割る数を固定するには、列と行の前に $ を付けて =B2/$B$5 とします。この形が絶対参照。下へコピーしても $B$5 は動かず、答えは 0.5・0.3・0.2(%表示で 50%・30%・20%)になります。

Windows版のExcelなら、式の中の B5 にカーソルを置いて F4 キー を押すと $B$5 に切り替わります。Mac やWeb版ではキー操作が異なる場合があるので、効かなければ $ を手入力しましょう。

Googleスプレッドシートでも $ の考え方は同じ。詳しくはスプレッドシートの絶対参照・相対参照・複合参照 完全ガイドで解説しています。

実務例1:消費税を計算する(1.1 と 10%)

税抜価格から税込価格を出すには、1.1 を掛けます(税率10%の場合)。C2 に =B2*1.1 と入れ、C4 までオートフィルでコピーしましょう。

 ABC
1商品税抜価格税込価格
2商品A1,2001,320
3商品B9801,078
4商品C3,5803,938

消費税額だけなら =B2*10% でも求められます。% は数値を100で割る演算子なので、10% は 0.1 と同じ扱い。商品Aなら 120 が返ります。

税率はセルに入れておくと変更に強くなります。E1 に「10%」と入れ、=B2*(1+$E$1) を下へコピーしてみてください。税率が変わっても、E1 を書き換えるだけで全行の答えが更新されます。

端数が出るときは、=ROUND(B2*1.1,0) で四捨五入できます(税抜 1,234 円なら 1,357.4 → 1,357)。切り捨てや切り上げが社内ルールなら、丸め関数の比較記事から合う関数を選びましょう。

実務例2:前年比を計算する(今年/前年-1)

前年比は「今年 ÷ 前年」、増減率は「今年 ÷ 前年 − 1」で求めます。

 ABCDE
1支店今年前年前年比増減率
2東京6,0005,000120%20%
3大阪4,5005,00090%-10%
4名古屋3,3003,000110%10%

D2 は =B2/C2、E2 は =B2/C2-1 です。割り算が引き算より先に計算されるので、括弧は要りません(=(B2-C2)/C2 でも同じ答え)。

式を入れた直後は 1.2 や 0.2 と小数で表示されるはず。[ホーム]タブの[%](パーセント スタイル)ボタンを押すと、120%・20% の表示に切り替わります。前年が 0 や空白の行は #DIV/0! になるため、後の章の対処法を参考にしてください。

実務例3:単価×数量の合計を出す

見積書や請求書でおなじみの「単価 × 数量」です。

 ABCD
1品名単価数量金額
2ボールペン120101,200
3ノート25061,500
4ファイル180152,700
5合計  5,400

D2 に =B2*C2 を入れて D4 までコピーします。D5 に =SUM(D2:D4) と入れれば、合計は 5400。合計範囲に D5 自身を含めると循環参照になるので注意しましょう。

金額の列を作らずに合計だけ出したいなら、=SUMPRODUCT(B2:B4,C2:C4) でも同じ 5,400 が求められます。

Excelの四則演算がうまく計算できないときの原因と直し方

式を入れたのに答えがおかしいときは、まず症状から原因を探してみてください。

症状主な原因直し方
#DIV/0! が出る割る数が 0 か空白割る数を確認する/IF や IFERROR で回避する
#VALUE! が出る文字や見えない空白が混じっている余分な文字を消す/文字列の数値を変換する
式がそのまま表示される= の付け忘れ、セルの書式が「文字列」書式を「標準」にして入力し直す
値を変えても答えが変わらない計算方法が「手動」になっている計算方法を「自動」に戻す
コピーしたら割る数がずれる割る数が相対参照のまま$ で固定する(絶対参照)
0.9 が 0.899999… になる小数の計算誤差ROUND で丸める
循環参照の警告が出る式が自分自身のセルを参照している参照範囲から自分のセルを外す

循環参照は、合計セルを合計範囲に含めてしまうのが典型例。直し方は循環参照エラーの原因と解消方法で解説しています。

表にないエラー値が出たときは、Excelエラー値12種類の原因と対処法一覧で探してみてください。

#DIV/0! が出る(割る数が0か空白)

#DIV/0! は、数値を 0 で割ろうとしたときに出るエラーです。=10/0 のほか、割る数に 0 や空白のセルを指定した場合も発生します。

データ未入力の行でエラーを見せたくないなら、IF 関数で割る数をチェックしてから計算しましょう。

=IF(C2=0,"",B2/C2)

C2 が 0 か空白なら空欄、それ以外なら割り算の答えを表示します。IFERROR関数で =IFERROR(B2/C2,"") とする方法も手軽。ただし #DIV/0! 以外のエラーまで隠れるので、使う場所は絞りましょう。

#VALUE! が出る・+ と SUM で結果が違う(文字列の数値)

#VALUE! は、計算に使ったセルに文字が入っているときによく出ます。A1 に「東京」と入っていれば、=A1+10 は #VALUE! になります。見た目は数字でも、Web ページなどからコピーした特殊な空白が紛れていると、同じく #VALUE! になる場合があるので注意。

ほかのシステムから貼り付けた数字は、「文字列として保存された数値」になっていることがあります。目印はセル左上の緑の三角。そのセルを選ぶと出る注意マークから[数値に変換]を選べば、普通の数値に戻ります。

SUM はテキスト値を無視して数値だけを合計する仕様です。文字列の数値が混じると、合計が見た目より少なくなる(すべて文字列なら 0 になる)ことがあります。

+ で足した結果と SUM の合計が食い違うときも、まず文字列の数値を疑いましょう。まとめて直す方法は文字列数値を一括変換する4つの方法で紹介しています。

数式がそのまま表示される・自動で再計算されない

セルに式がそのまま表示されるなら、まず先頭に = があるか(前に空白がないか)を確認します。

= が正しいのに計算されないときは、セルの表示形式を疑いましょう。「文字列」なら、[ホーム]タブで「標準」に変えてから入力し直します。書式を変えるだけでは切り替わらないことがあるため、セルを編集状態にして Enter を押し直すのがコツ。原因の切り分けはExcel 計算されない原因と直し方にまとめています。

値を変えても答えが更新されないなら、計算方法が「手動」になっているかもしれません。[数式]タブの[計算方法の設定]を「自動」に戻せば解決します。手順は手動計算モードを解除する方法で確認できます。

0.1 などの小数で小さなずれが出る

小数を含む計算では、答えがごくわずかにずれることがあります。Microsoft の公式ドキュメントの例 =(43.1-43.2)+1 は、15桁まで表示すると 0.9 ではなく 0.899999999999999 です。

Excelは小数を2進数で保存・計算するため、0.1 のような値をぴったり表せません。IEEE 754 という標準規格どおりの動きで、Excelの不具合ではないと公式に説明されています。

ふだんの表示ではまず気になりません。比較や端数の判定に使うなら、ROUND で桁をそろえておきましょう。=ROUND((43.1-43.2)+1,2) なら結果は 0.9 です。

Excelの四則演算でよくある質問

Q. 掛け算・割り算の記号はどれ?

掛け算は *(アスタリスク)、割り算は /(スラッシュ)です。数学の × と ÷ は式に使えません。

Q. 全角で入力しても計算できる?

= も記号も数字も、半角で入力するのが確実です。全角で入れたときの扱いは入力のしかたで変わる可能性があるため、日本語入力をオフにしてから打ち始めましょう。

Q. 割り算の余りだけ出したいときは?

MOD 関数を使います。=MOD(11,4) なら、11 ÷ 4 = 2 余り 3 なので「3」です。偶数・奇数の判定など、余りを使う計算はMOD関数の使い方で紹介しています。

Q. パーセントの計算はどう書く?

10% と 0.1 は同じ計算です。割り算の答えを 120% のように見せたいなら、式ではなく[%]ボタンで表示形式を変えましょう。

Q. 2乗(べき乗)はどう計算する?

^(キャレット)を使います。=3^2 は 3 の2乗で 9、=2^3 は 2 の3乗で 8。

Q. 四則演算と関数はどちらを使えばいい?

2〜3個のセルなら演算子、範囲をまとめて計算するなら関数が向いています。

やりたいこと演算子で書く関数で書く
合計=A1+A2+A3=SUM(A1:A3)
掛け算=A1A2A3=PRODUCT(A1:A3)
平均=(A1+A2+A3)/3=AVERAGE(A1:A3)

演算子だと、行を足したときに式の書き換えを忘れがち。範囲で指定できる関数なら、その漏れを防げます。

まとめ

  • Excelの四則演算は、半角の = のあとに + - / で式を書く(× は 、÷ は /)
  • 掛け算・割り算が先に計算されるので、順番を変えたいときは括弧で囲む
  • 仕事の表はセル参照で書いてオートフィルでコピーし、割る数や税率は $ で固定する
  • #DIV/0! や #VALUE! が出たら、割る数が 0 か空白か、文字が混じっていないかを確認する

まずは手元の表で =B2*1.1 のような式を1つ入れてみてください。答えがおかしいときは、逆引き表から原因を探せます。

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