【VBA】VBEの画面の見方を図解で解説|6ウィンドウの名前と役割を初心者向けに整理

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VBEを開いてみたけど、画面にいくつもウィンドウが並んでいて「これは一体なに?」と戸惑っていませんか?

各ウィンドウの役割が分からないまま使い始めると、コードを書く場所を間違えたり、エラーが出たときにどこを見ればいいか分からず余計な時間がかかってしまいます。

この記事では、VBEの画面を構成する 6つのウィンドウ を「普段使いの基本セット」と「デバッグ用」の2グループに分けて図解で整理します。読み終わるころには、VBEのどこに何があるのかスッキリ把握できるようになりますよ。

VBEとは?Excelマクロを書く「作業部屋」を知ろう

VBEは Visual Basic Editor の略で、ExcelでVBAコードを書いたり、動作をテストしたりするための専用画面です。

イメージとしては、Excelのシートが「完成品を見せる舞台」だとすると、VBEは 「舞台裏の作業部屋」 のようなもの。マクロの中身を書いたり直したりする作業は、すべてこのVBEの中で行います。

Excel 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365 のどのバージョンでも使えるので、職場のパソコンでもまず問題なく開けるはずです。

VBEの開き方をおさらい

まずはVBEを開く方法を2つ紹介しておきます。すでに知っている方は読み飛ばしてOKです。

Alt+F11 でサクッと開く

いちばん手っ取り早いのがキーボードショートカットです。Excelが開いた状態で Alt + F11 を押すだけ。シートのどこにいても、どのタブを開いていても使えるので、これだけ覚えておけば十分です。

開発タブから開く方法

リボンの 開発タブ → Visual Basic をクリックしても同じ画面が開きます。

「開発タブが見当たらない」という方は、タブの表示設定が必要です。手順は少し長くなるので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事: 開発タブの表示方法とVBEの起動方法

VBEの画面の見方を図解でチェック

VBEを開くと、いくつかのウィンドウが並んだ画面が表示されます。初めて見ると「なんだか難しそう……」と感じるかもしれませんが、実は覚えるウィンドウは たったの6つ です。

画面を構成する6つのウィンドウ一覧

ここがこの記事のポイントです。6つのウィンドウを 「常時表示する基本セット」「必要なときだけ出すデバッグ用」 に分けると、一気に見通しが良くなります。

グループウィンドウ名ショートカットひと言でいうと
基本セットコードウィンドウF7コードを書く場所
基本セットプロジェクトエクスプローラーCtrl + Rファイル構成を見る場所
基本セットプロパティウィンドウF4オブジェクトの設定を変える場所
デバッグ用イミディエイトウィンドウCtrl + Gコードをちょい試しする場所
デバッグ用ローカルウィンドウメニューから表示変数の中身を一覧で見る場所
デバッグ用ウォッチウィンドウメニューから表示特定の値を監視する場所

まずは上の3つ(基本セット)をしっかり押さえましょう。下の3つはマクロのエラーを調べるときに使うものなので、最初のうちは「こういうのがあるんだな」くらいで大丈夫です。

常時表示する3ウィンドウ【基本セット】

普段VBEを使うとき、画面に出しっぱなしにしておきたいのがこの3つです。VBAを書くなら毎回お世話になるウィンドウなので、役割とショートカットをセットで覚えてしまいましょう。

コードウィンドウ:マクロを書き込む場所

ショートカット: F7

VBEのメイン画面ともいえるウィンドウです。ここにVBAのコードを書いていきます。

プロジェクトエクスプローラーでモジュールをダブルクリックすると、そのモジュールのコードウィンドウが開きます。複数のモジュールを同時に開くこともできるので、コードを見比べながら作業したいときにも便利です。

コード内の検索は Ctrl + F で使えます。コードが長くなってきたら活用してみてください。

初心者あるある: 「コードをどこに書けばいいか分からない」という声をよく聞きます。基本的には 標準モジュール(Module1 など)に書けばOKです。メニューの 挿入 → 標準モジュール で追加できます。Sheet1やThisWorkbookに書くのはイベント処理など特殊なケースなので、最初は気にしなくて大丈夫ですよ。

プロジェクトエクスプローラー:ファイル構成を把握する

ショートカット: Ctrl + R

今開いているブック(ファイル)の中身がツリー形式で表示されるウィンドウです。パソコンのエクスプローラーに似た感覚で使えます。

ツリーの中にはこんな要素が並んでいます。

  • Sheet1, Sheet2… → Excelのワークシートに対応するモジュール
  • ThisWorkbook → ブック全体に関するイベントを書く場所
  • 標準モジュール(Module1 など) → 普段のマクロコードを書く場所

複数のブックを同時に開いていると、それぞれのブックがツリーに表示されます。「今どのブックのコードを見ているのか」を確認するのにも役立つウィンドウです。

初心者あるある: Sheet1の中にコードを書いてしまい、「マクロが動かない」と悩むパターンがあります。Sheetモジュールはシート固有のイベント(セルをクリックしたとき等)に使うものなので、通常のマクロは標準モジュールに書くようにしましょう。

プロパティウィンドウ:オブジェクトの設定を確認・変更する

ショートカット: F4

プロジェクトエクスプローラーで選択したオブジェクト(シートやモジュールなど)のプロパティ(設定項目)を一覧表示するウィンドウです。

よく使う場面としては、次の2つがあります。

  • シートのオブジェクト名を変更する: (Name) プロパティを編集すると、VBA側でシートを呼び出すときの名前を変えられます
  • シートの表示/非表示を切り替える: Visible プロパティを xlSheetVeryHidden にすると、Excelの右クリックメニューからも再表示できない「完全非表示」にできます

正直なところ、VBAを書き始めたばかりの段階では使う頻度は低めです。ただ、表示しておいてもジャマにならないので、基本セットとして出しておくのがおすすめです。

初心者あるある: プロパティウィンドウが真っ白で何も表示されないことがあります。これはプロジェクトエクスプローラーで何も選択していない状態です。シートやモジュールをクリックすれば表示されるので、焦らなくて大丈夫ですよ。

必要なときだけ出す3ウィンドウ【デバッグ用】

ここからはデバッグ(エラー調査・動作確認)で活躍するウィンドウです。普段は非表示にしておいて、必要になったら呼び出す使い方がスマートです。

イミディエイトウィンドウ:その場でコードを試す

ショートカット: Ctrl + G

VBEの中でもっとも手軽に使えるデバッグツールです。「ちょっとこのコード、どんな結果になるか試したい」というときに大活躍します。

使い方はシンプルで、ウィンドウ内に直接コードを入力して Enter を押すだけ。たとえば次のように入力すると、すぐに結果が返ってきます。

?Range("A1").Value

先頭の ? は「結果を表示してね」という意味です。Debug.Print の省略形だと思ってください。

また、VBAコードの中に Debug.Print を書いておくと、実行時にその値がイミディエイトウィンドウに出力されます。MsgBox のようにいちいちOKボタンを押す必要がないので、繰り返し処理の途中経過を確認したいときに重宝します。

もっと詳しく知りたい方はこちら: イミディエイトウィンドウの使い方

ローカルウィンドウ:変数の中身をリアルタイムで確認

表示方法: メニュー「表示」→「ローカルウィンドウ」(専用ショートカットなし)

実行中のプロシージャ(Sub〜End Sub)に含まれる すべての変数の値 を一覧でリアルタイム表示してくれるウィンドウです。

特に威力を発揮するのが ステップ実行(F8) との組み合わせです。F8で1行ずつコードを進めながらローカルウィンドウを見ると、「この行を実行したら変数の値がどう変わったか」が手に取るように分かります。

配列やオブジェクト型の変数も + マークをクリックすれば中身を展開して確認できるので、「変数に何が入っているか分からない」というときの心強い味方です。

ブレークポイント(F9 でコード行の左余白をクリック)を設定して一時停止したタイミングで変数を確認する、という使い方もよくあります。

もっと詳しく知りたい方はこちら: ローカルウィンドウの使い方

ウォッチウィンドウ:特定の値を監視する

表示方法: メニュー「表示」→「ウォッチウィンドウ」(専用ショートカットなし)

ローカルウィンドウが「全変数を一覧表示」するのに対して、ウォッチウィンドウは 「自分が選んだ変数・式だけ」を監視 するウィンドウです。

監視対象の追加は、コード中の変数を右クリック →「ウォッチ式の追加」で設定できます。

ウォッチウィンドウならではの便利機能として、「値が変わったら自動で実行を止める」 という設定があります。「この変数がいつ変わるのか分からない」というバグ調査では、この機能がとても役立ちます。

ただし、ローカルウィンドウやイミディエイトウィンドウに比べると使う頻度は低めです。VBAに少し慣れてから「こんなのもあったな」と思い出して使い始めるくらいでちょうどいいですよ。

もっと詳しく知りたい方はこちら: ウォッチウィンドウの使い方

ウィンドウが消えた!困ったときの対処法

VBEを使い始めてしばらくすると、「さっきまであったウィンドウが消えた」というトラブルに遭遇する方が多いです。でも安心してください。表示メニューかショートカットキーで、いつでも復活できます。

消えたウィンドウ復活方法
コードウィンドウF7 またはモジュールをダブルクリック
プロジェクトエクスプローラーCtrl + R
プロパティウィンドウF4
イミディエイトウィンドウCtrl + G
ローカルウィンドウメニュー「表示」→「ローカルウィンドウ」
ウォッチウィンドウメニュー「表示」→「ウォッチウィンドウ」

基本セットの3ウィンドウはショートカットが割り当てられているので、キーひとつで元通りになります。どれか迷ったら、メニューバーの 「表示」 を開けばすべてのウィンドウが一覧で出てくるので、そこから選べばOKです。

ちなみに、ウィンドウのレイアウト(配置やサイズ)はVBEが自動で記憶しています。一度自分好みに並べておけば、次回以降も同じレイアウトで開いてくれますよ。

最後にもうひとつ大事なポイントを。VBAのコードを書いたら、ファイルを保存するときに 「Excelマクロ有効ブック(.xlsm)」 形式で保存してください。通常の .xlsx で保存してしまうと、せっかく書いたマクロが消えてしまいます。「名前を付けて保存」でファイルの種類を変更するのを忘れずに。

まとめ

この記事では、VBEの画面を構成する6つのウィンドウを「基本セット」と「デバッグ用」に分けて解説しました。

常時表示する基本セット(3つ)

ウィンドウショートカット役割
コードウィンドウF7コードを書く
プロジェクトエクスプローラーCtrl + Rファイル構成を見る
プロパティウィンドウF4オブジェクトの設定を変える

必要なとき出すデバッグ用(3つ)

ウィンドウショートカット役割
イミディエイトウィンドウCtrl + Gコードをその場で試す
ローカルウィンドウメニューから変数を一覧で見る
ウォッチウィンドウメニューから特定の値を監視する

まずは基本セットの3つを画面に出した状態でVBAを書き始めてみてください。デバッグ用の3つは、エラーが出たときや動作を確認したいときに呼び出せばOKです。

VBEの画面が分かったら、次は実際にコードを書いてみましょう。以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

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