この記事ではエクセルの関数「 IFS 」について解説しています。
- 最近エクセルを触り始めた人
- 複数の条件を設定して条件によって値を変えたいと思っている人
- これから就職する人
IF関数を理解しているとIFS関数も理解しやすくなります。
IF関数が分からない方は先にこちらのページでIF関数について学びましょう。

IFS関数はIF関数では出来ない、3段階以上に分けて評価を付けたりする時に有用です。
IF関数だと「合格」と「不合格」のように評価が2択になってしまいますが、IFS関数では「S」「A」「B」「C」「D」のような5段階評価を付ける事が可能になります。
IFS関数(いふえす関数)とは?
IFS関数は条件を複数設定し条件のどれかに一致した場合に、一致した条件に応じて表示する値を変える事ができる関数です。
どの条件も満たさない場合の処理は記述する事が出来ず #N/A を表示します。
複数の条件に一致する場合は、最初に一致した条件に応じた値を返します。
例えばA=1だったら「OK」B=1だったら「△」の順番に2つの条件を設定すると、AもBも1だった時に両方の条件に一致しますよね。
複数の条件に一致していても先に記述されているA=1の結果が優先される為、セルには「OK」と表示されます。
条件は127個まで設定する事が出来ますが、先に記述されているものが優先されるのは何個条件があっても変わりません。
IFS関数の使い方
IFS関数の式
初めにIFS関数の式を確認しましょう。
=IF ( 論理式1 , 値が真の場合1 , [ 論理式2 ] , [ 値が真の場合2 ] )
必ず1つ以上の「論理式」と「値が真の場合」が必要です。
2つ目からは任意になっていますので、自分が設定したいように条件を増やす事ができますが最大で127個までしか設定出来ません。
ただし、条件を多く設定しすぎると式が複雑で難解になり、管理がしにくくなってしまいますのでご注意下さい。
論理式
ここには条件式を入力します。設定したい条件を記述しましょう。
論理式を記述したら「値が真の場合」も必ずセットで記述する必要があります。
値が真の場合
この部分には、論理式に記述した条件が満たされている場合に表示する値を入力します。
仮に論理式が「 A1 = 2 」だとすると、A1セルが「2」の時に設定した値が表示される事になります。
実際に使う方法は?
セルに関数を入力するには二つの方法があります。
別の記事で解説していますので、関数の入力方法が分からない方はこちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ
条件を複数設定出来る代わりに一致しなかった場合の処理を記述する事が出来ません。
しかし他の関数と組み合わせて使用する事で一致しなかった場合の処理も記述する事が出来ます。
必要に応じて関数を組み合わせて使用しましょう。
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