COPILOT関数は廃止|#NAME?の対処と代わり【2026年9月】

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次のような状況で、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

  • Excelのブックを開いたら、COPILOT関数のセルが #NAME? になっていた
  • 同僚から「COPILOT関数はもう使えないらしい」と聞いた
  • 記事で見かけて試したいのに、=COPILOT( と打っても候補に出てこない

放っておくと、AIに作らせた要約や分類の結果が、まとめてエラーに変わるおそれがあります。この記事では、今すぐやるべきことと代わりの方法を順番に紹介しますね。

結論から言うと、ポイントは3つです。

  • COPILOT関数は 2026年9月14日に廃止 された
  • 計算済みの値はブックに残るが、再計算されると #NAME? になる
  • 代わりは Copilot ウィンドウ(要約・分類・文章の作成などを頼める)

対応バージョン: 2026年9月14日以降、Windows・Mac・Web を含むすべての Excel で利用できません。Insider・Frontier 限定のプレビューのまま、一般提供されませんでした。

まずは、自分の状況を確かめてみてください。

いまの状況やること読む場所
① まだ結果の文字が見えている今すぐ「値の貼り付け」で固定する「まだ値が見えているうちに」の章
② もう #NAME? になった元に戻す・バージョン履歴を試す「もう #NAME? になってしまったとき」の章
③ これから使いたかったCopilot ウィンドウに切り替える「代わりの方法」の章

①の方は時間との勝負。廃止の経緯は後回しにして、2つ目の章から読んでもかまいません。

ExcelのCOPILOT関数は2026年9月14日に廃止|既存のブックはどうなる?

ExcelのCOPILOT関数は、セルに書いた指示をAIに渡し、答えをセルに返す関数でした。2026年8月13日、Microsoft 365 管理センターのお知らせ(MC1454373)で廃止が告知されています。

そして9月14日をもって、提供が終わりました。このお知らせでは、管理者側で必要な対応はないとされています。

Insider・Frontier 限定のプレビューのまま一般提供されなかった

COPILOT関数を使えたのは、Microsoft 365 Insider と Frontier の参加者だけでした。どちらも、正式リリース前の新機能を試すための先行プログラムです。

一般の Microsoft 365 には、もともと提供されていません。「記事で見たのに自分のExcelには出てこない」のは、設定ミスではなかったということ。

書き方は =COPILOT(プロンプト, 参照範囲) という形でした。あとで数式を探すときの目印になるので、形だけ覚えておいてください。

計算済みの値は残るが、再計算されると #NAME? になる

いちばん気になるのは「作った結果は消えるのか」ですよね。Microsoft のサポート情報によると、計算済みの結果はキャッシュ値としてブックに残ります。キャッシュ値とは、前回の計算結果を保存しておいたもののこと。

ただし、COPILOT関数を含むセルが再計算されると、#NAME? エラーに変わります。Excel がもう関数名を認識できないためです。

一般に Excel では、次のような操作で再計算が起きます。

  • F9 キーを押す(前回の計算以降に変わった数式を再計算)
  • 数式が参照しているセル(B2 など)を編集する
  • 数式のセルを選び、F2 → Enter で入れ直す
  • 手動計算モードでも、「保存前に再計算」がオンなら保存時に再計算されうる

こうした操作で再計算が走ると、その時点で結果が #NAME? に置き換わります。今は値が見えていても、安心はできないわけです。

エラーにならず古い値が残り続ける危険

逆に、再計算されないまま値が残り続けるケースも要注意です。見た目はふつうの文字なので、関数がもう動いていないことに気づきにくいんです。元データを差し替えても、AIの結果はもう作り直されません。

さらに、ブックを渡した先で再計算され、#NAME? に変わることもありえます。手元で問題がなくても、早めに値へ固定しておくのが安全ですよ。

廃止の理由(公式の説明と、考えられる理由)

Microsoft は、一般提供せずに廃止した理由を詳しく説明していません。サポート情報にあるのは、プレビュー機能として一部のプログラムで提供していた、という事実だけです。

報道などでは、廃止に影響した可能性として次の特性が挙げられています。いずれも推測で、公式が認めた理由ではありません。

  • 同じ指示・同じデータでも、再計算のたびに結果が変わることがあった
  • 一定時間あたりに使える回数に上限があった

どちらも「何度計算しても同じ答えを返す」という表計算の前提とは、相性がよくありませんね。

まだ値が見えているうちに|結果を値として残す手順

状況①の方は、ここがいちばん大事です。COPILOT関数のセルをコピーして「値」として貼り付ければ、数式ではなくただの文字になります。文字になったセルは、再計算されても #NAME? に変わりません。

作業の前に、ブックのコピーを別名で保存しておくと安心です。再計算が心配なら、[数式]タブの[計算方法の設定]を「手動」にする手もあります。ただ、これで #NAME? 化を確実に防げるとは限りません。終わったら「自動」に戻しましょう。

ステップ1: ブック内の COPILOT 数式をすべて探す

どこに数式を入れたか覚えていなくても大丈夫。検索機能を使えば、ブック全体からまとめて探せます。

  1. Ctrl+F を押して[検索と置換]を開く
  2. [オプション]をクリックする
  3. [検索場所]を「ブック」にする
  4. [検索対象]を「数式」にする
  5. [検索する文字列]に下の文字を入力する
  6. [すべて検索]をクリックする
COPILOT(

見つかったセルは、シート名つきで一覧表示されます。一覧の行をクリックすれば、そのセルへ移動できます。

ポイントは、検索対象を「数式」にすること。「値」のままだと表示中の結果の文字を探すため、数式が見つかりません。=IFERROR(COPILOT(…)) のような入れ子の数式も、この方法で拾えます。

上の手順はデスクトップ版 Excel の画面です。Web 版では、検索オプションの表示が異なる場合があります。

[数式]タブの[数式の表示]を使えば、セルに数式そのものを表示して確かめられます。ショートカットは Ctrl+`(キーボードによっては Ctrl+Shift+@)。

ステップ2: スピルした結果は範囲全体を選んでコピーする

COPILOT関数の結果は、複数のセルに広がる(スピルする)ことがありました。スピルとは、先頭のセルの数式の結果が、隣のセルへ自動で広がる仕組みです。

数式が入っているのは先頭のセルだけ。先頭だけを値にすると、残りの結果が消えてしまいます。範囲全体を選んでからコピーしてください。

A2#(# はスピル範囲全体を指す記号)のように、別の数式がスピル範囲を参照している場合も要注意。値にしたあと、関連する集計が正しく動くか確かめておきましょう。

ステップ3: 値の貼り付けで固定する

  1. 値にしたい範囲を選択する
  2. Ctrl+C でコピーする
  3. 同じ範囲が選ばれたまま、右クリックする
  4. [貼り付けのオプション]の[値]をクリックする

リボンなら[ホーム]→[貼り付け]の ▼ →[値の貼り付け]です。Web 版の Excel でも、[ホーム]の[貼り付け]から選べます。Windows のデスクトップ版では、Ctrl+Alt+V →[値]→[OK]でも貼り付けられます。

貼り付けたら、セルを1つ選んで数式バーを見てみてください。文字だけが表示されていれば成功。最後にブックを上書き保存すれば完了ですよ。

詳しい使い方はExcel貼り付けで書式がずれる原因と形式を選択して貼り付けの正しい使い方へ。

もう #NAME? になってしまったときの対処

状況②の方向けの対処です。確実に値を取り戻せる方法はありませんが、試す価値のある手段が2つあります。

自動保存がオフなら、#NAME? のまま上書き保存を重ねる前に、次の方法を試してみてください。

直後なら「元に戻す」で戻せる場合がある

#NAME? に変わった直後なら、Ctrl+Z(元に戻す)で直前の状態に戻せる場合があります。たとえば、参照先のセルを編集した瞬間に #NAME? になったケースです。

戻せたら、再計算が起きないうちにステップ3の「値の貼り付け」を済ませましょう。ただし、ブックを閉じたあとや操作を重ねたあとは、戻せないことがほとんどです。

OneDrive・SharePoint のバージョン履歴から以前の版を開く

OneDrive や SharePoint に保存したブックなら、バージョン履歴を使う手もあります。ファイルの過去の保存状態を残す機能で、Excel からは次の流れで開けます。

  1. [ファイル]タブをクリックする
  2. [バージョン履歴]を選ぶ(表示位置は Excel のバージョンで異なる)
  3. 一覧から、#NAME? になる前の日時の版を開く
  4. 以前の版で、必要な範囲をコピーする
  5. 今のブックに戻り、値として貼り付ける

OneDrive の Web 画面でも、ファイルを右クリック →[バージョン履歴]で一覧を表示できます。「復元」はブックが丸ごと古い版に置き換わるので、必要な範囲だけなら開いてコピーしましょう。

注意点は次の3つです。

  • Microsoft が COPILOT関数の対処法として案内している方法ではない
  • 以前の版を開いた時点で再計算が走り、そちらも #NAME? になる可能性がある
  • 残る版の数は環境で異なる。個人の Microsoft アカウントは直近25版まで、職場・学校のアカウントは保存先の設定しだい

値が残っているかは、開いてみないと分からないのが正直なところ。ダメもとで試す価値はありますよ。

値が取り戻せないときは作り直す

どちらもだめなら、作り直すしかありません。元のデータ(要約前のコメントなど)が残っていれば、Copilot ウィンドウで同じ作業をやり直せます。

#NAME? のセルは、関数名そのものが消えたため書き直しても動きません。数式は削除し、次の章の方法で結果の列を作り直しましょう。

代わりの方法|Copilot ウィンドウと従来の関数の使い分け

状況③の方と、作り直しが必要な方はここからどうぞ。MC1454373 でも、代わりに Copilot ウィンドウを使うよう案内されています。

Copilot ウィンドウは、Excel の画面の横に開く作業画面。要約・分類・コンテンツの生成・Web 情報の取得などを、引き続き頼めます。

要約・感情分類・タグ付けを Copilot ウィンドウに頼む

以前 COPILOT関数でよく使われていたのは、次のような数式です。B列に元の文章が入っている前提で見ていきましょう。

やりたいこと以前の数式(COPILOT関数)
要約=COPILOT("このコメントの要点を1行で要約して", B2)
感情分類=COPILOT("このレビューの感情を、ポジティブ・ネガティブ・ニュートラルのいずれか1語で答えて", B2)
タグ付け=COPILOT("この問い合わせを、返品・配送・不具合・その他のいずれかに分類して", B2)

Copilot ウィンドウなら、1行ずつ数式を入れず、列全体をまとめて頼めます。次のプロンプトをそのまま使ってください。

要約

B列のコメントを1件ずつ読んで、要点を30文字以内で要約してください。結果は新しい列に書き出してください。

感情分類

B列のレビューの感情を「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」のいずれか1語で分類してください。結果は新しい列に書き出してください。

タグ付け

B列の問い合わせ内容を「返品」「配送」「不具合」「その他」のいずれか1つに分類してください。結果は新しい列に書き出してください。

データが入ったシートで Copilot を開き、上の文を入力するだけ。リボンの[Copilot]ボタンなどから開けますが、位置や表示は環境によって異なります。

分類の候補を「」で区切って限定すると、想定外の答えが混ざりにくくなります。

結果は別列に書き出させて値で固定する

元の列は上書きさせず、必ず新しい列に書き出させましょう。結果が期待と違ったとき、元データと見比べて確かめられます。

書き出された列のセルを選び、数式バーを見てください。文字だけなら、再計算で変わったり #NAME? になったりする心配はありません。数式が入っていたら、前の章と同じく値の貼り付けで固定しておきましょう。

分類結果が列に並べば、COUNTIF 関数(条件に合うセルを数える関数)で件数を集計できます。D列に感情分類の結果があるなら、次のとおり。

=COUNTIF(D:D, "ネガティブ")

使い分け早見表|数値計算は従来の関数・セル内 AI は Google スプレッドシート

AIは言葉の解釈は得意でも、正確な計算には向きません。やりたいことに合わせて、道具を使い分けるのが近道です。

やりたいことおすすめの方法詳しい記事
テキストの要約・分類・タグ付けExcel の Copilot ウィンドウExcel Copilotエージェントモードの使い方
合計・集計・検索などの数値処理従来の関数(SUMIFS・XLOOKUP など)―
翻訳TRANSLATE 関数ExcelのTRANSLATE関数の使い方
セルの中で AI 関数を使い続けたいGoogle スプレッドシートの AI 関数Gemini in スプレッドシートの使い方

Google スプレッドシートの =AI() 関数(別名 =GEMINI())なら、今もセルで要約・分類ができます。使うには、対象の Google Workspace プランか、個人向けの Google AI プランが必要になります。

AIツール選びに迷ったら、ChatGPT・Gemini・Copilotの違いと使い分けも参考にしてみてください。

COPILOT関数の廃止でよくある質問

Q. COPILOT関数が復活する予定はある?

管理者向けのお知らせ(MC1454373)では、代わりに Copilot ウィンドウを使うよう案内されています。再提供を待つより、今のうちに代わりの方法へ移っておくのがおすすめです。

Q. 関数名の打ち間違いで出る #NAME? と何が違う?

どちらも、Excel が関数名を認識できないときに出るエラーです。打ち間違いなら、正しい関数名に直せば動きます。COPILOT関数は名前が正しくても、関数そのものがなくなったため動きません。

打ち間違いなど一般的な #NAME? の直し方は、Excel参照エラーの直し方で解説しています。バージョンの違いで出る #NAME? は、ExcelのXLOOKUP・FILTERが使えない原因と対処が参考になりますよ。

Q. Copilot ウィンドウの結果も毎回変わる?

はい、AIが答えを作るため、同じ頼み方でも言い回しが変わることがあります。ただ、値として書き出した結果が、再計算で勝手に変わることはありません。大事な資料に使う前は、ざっと目で確かめておきましょう。

Q. Copilot ウィンドウを使うのに必要なものは?

使えるかどうかは、アカウントの契約内容で決まります。職場・学校のアカウントは、Copilot Chat の対象となる法人向けの契約が前提です。

2026年9月時点の公式FAQでは、個人のアカウントも対象になっています。Microsoft 365 Premium や、AI クレジット付きの Personal・Family などで使えます。

詳しい条件や開き方は、Excel Copilotエージェントモードの使い方|3モード完全比較で確認してみてください。

まとめ

ExcelのCOPILOT関数は、2026年9月14日に廃止されました。押さえておきたいポイントは次の4つです。

  • Insider・Frontier 限定のプレビューのまま、一般提供されずに終わった
  • 計算済みの値は残るが、再計算されると #NAME? になる
  • 値が見えているうちに、値の貼り付けで固定する
  • #NAME? になったら元に戻す・バージョン履歴を試し、だめなら Copilot ウィンドウで作り直す

これからのテキスト処理は Copilot ウィンドウ、計算は従来の関数という分担で考えると迷いません。

まずは Ctrl+F の「数式」検索で、ブックに COPILOT の数式が残っていないか確かめてみてください。見つかったセルは、今日のうちに値へ固定しておきましょう。

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