CONVERT関数の使い方|数値の単位を変換する(温度・距離・重量など)

スポンサーリンク

「このデータ、メートルじゃなくてフィートに直しておいて」と言われて、電卓片手に手計算していませんか。摂氏を華氏に、キログラムをポンドに変換する作業は、件数が増えるほどミスも増えていきます。

実はその単位変換、Excelの関数ひとつで一瞬に終わらせられます。海外取引の資料作成や、データ容量の集計など、あらゆる場面で使えるのが強みです。

この記事では、ExcelのCONVERT関数の使い方を、基本構文から実務での応用例までまとめて解説します。読み終えるころには、単位変換に悩む時間はゼロになっているはずです。

CONVERT関数とは?

CONVERT関数(読み方: コンバート)は、数値の単位を別の単位に変換するための関数です。温度・距離・重量・時間・情報量など、100種類以上の単位に対応しています。

たとえば「100メートルは何フィート?」「25℃は華氏で何度?」といった換算を、数式ひとつで即座に計算できます。海外の取引先とやり取りするとき、あるいは論文や仕様書を扱うときに重宝する関数です。

入力と出力のイメージはシンプルです。「変換したい数値」「元の単位」「変換後の単位」の3つを指定するだけで、正しい値が返ってきます。

対応バージョンはExcel 2007以降、およびMicrosoft 365です。古いバージョンでは分析ツールアドインの有効化が必要でしたが、現行のExcelでは標準で使えます。ほかの関数もまとめて確認したい方はExcel関数一覧(アルファベット順)も参考にしてください。

CONVERT関数の書き方

基本構文

=CONVERT(数値, 変換前単位, 変換後単位)

単位はすべて「文字列」で指定するのがポイントです。ダブルクォーテーション(")で囲むのを忘れると、エラーになります。

引数の説明

引数必須内容
数値必須変換したい数値、またはセル参照
変換前単位必須元の単位を表す文字列(例: "m"
変換後単位必須変換後の単位を表す文字列(例: "ft"

単位の文字列は大文字・小文字を区別するものがあるので注意が必要です。たとえば重量の「グラム」は"g"(小文字)、情報量の「ビット」は"bit"と書きます。

基本的な使い方

まずは実務でよく使う3つのパターンを見ていきましょう。

温度変換(摂氏 → 華氏)

=CONVERT(25, "C", "F")

この数式は「25℃を華氏に変換する」という意味で、結果は77(°F)になります。気象データや海外製品の温度仕様を扱うときに便利です。

距離変換(メートル → フィート)

=CONVERT(100, "m", "ft")

100メートルをフィートに換算する例です。結果は約328.08フィートとなります。建築資材や輸送関連の資料でよく使われる変換です。

重量変換(キログラム → ポンド)

=CONVERT(10, "kg", "lbm")

ポンドは"lbm"(libra mass)で表します。"lb"ではないので注意してください。結果は約22.05ポンドです。

実践的な使い方・応用例

海外取引での単位変換

海外の仕入れ先から届く商品リストは、単位がバラバラなことがよくあります。メートル表記とインチ表記が混在していたら、CONVERT関数で一括変換してしまいましょう。

=CONVERT(A2, "in", "cm")

A2セルにインチの数値が入っていれば、センチメートルに変換した値が返ってきます。数式をドラッグすれば、数百行のデータも一瞬で統一できます。

データ容量変換(MB → GB)

情報量の変換にも対応しています。サーバー使用量のレポートをGB単位に揃えたいときに便利です。

=CONVERT(1500, "Mbyte", "Gbyte")

1500MBをGBに変換すると、結果は約1.46GBになります。ストレージ管理やクラウド料金の計算で活躍します。

複数行への一括適用

絶対参照と組み合わせると、単位列を自由に切り替えられる汎用テンプレートが作れます。

=CONVERT(A2, $B$1, $C$1)

B1に変換前単位、C1に変換後単位を入力しておけば、単位を変えるたびに数式を書き直す必要がなくなります。機能別の関数探しにはExcel関数一覧(機能別)もおすすめです。

よくあるエラーと対処法

CONVERT関数で遭遇しやすいエラーは主に2つです。

#N/A エラー

単位文字列のスペルミス、または変換できない単位の組み合わせを指定したときに発生します。たとえば温度を距離に変換しようとすると、当然ながら計算できません。

=CONVERT(25, "C", "m")  → #N/A

対処法は、単位の綴りを確認することと、同じカテゴリ内の単位を指定することです。「重量は重量同士」「距離は距離同士」のように揃えましょう。

#VALUE! エラー

第1引数の「数値」が文字列になっている場合に起こります。セル参照先に文字が入っていないか確認してください。そのほかのエラーの見分け方はExcelのエラーの種類と対処法にまとめています。

主な使用可能単位一覧

実務でよく使うカテゴリと単位を表にまとめました。

カテゴリ単位文字列
重量グラム"g"
重量キログラム(接頭辞利用)"kg"
重量ポンド"lbm"
重量オンス"ozm"
距離メートル"m"
距離マイル"mi"
距離フィート"ft"
距離インチ"in"
距離ヤード"yd"
時間"sec"
時間"mn"
時間"hr"
時間"day"
温度摂氏"C"
温度華氏"F"
温度ケルビン"K"
速度メートル毎秒"m/s"
速度マイル毎時"mph"
情報ビット"bit"
情報バイト"byte"
圧力パスカル"Pa"
圧力気圧"atm"
エネルギージュール"J"
エネルギーカロリー"cal"

接頭辞(SI接頭辞)について

メートル法の単位には、接頭辞を組み合わせることで桁を変えられます。たとえば"m"(メートル)の前に"k"を付けて"km"とすれば、キロメートルを表せます。

接頭辞記号倍率
キロk10^3
メガM10^6
ギガG10^9
ミリm10^-3
マイクロu10^-6

接頭辞は大文字・小文字が厳密に区別されます。メガは大文字M、ミリは小文字mなので、混同しないようにしましょう。

まとめ

CONVERT関数は、数値の単位を一瞬で別の単位に変換できる便利な関数です。構文は=CONVERT(数値, 変換前単位, 変換後単位)とシンプルで、温度・距離・重量・情報量など幅広く対応しています。

実務では、海外取引の資料作成、データ容量の集計、測定値の統一など、あらゆる場面で活躍します。単位を文字列で指定する点と、大文字・小文字を区別する点だけ押さえておけば、エラーにも慌てず対応できるはずです。

電卓や手計算に戻る必要はもうありません。今日からCONVERT関数を使って、単位変換の作業を一気に時短していきましょう。

タイトルとURLをコピーしました