ExcelのIMAGE関数を使うと、セルの中に画像を表示できます。URLを指定するだけで、商品画像や写真を埋め込めるんです。
ただし、IMAGE関数には対応バージョンの制約があります。使えるのはMicrosoft 365とExcel 2024だけです。Excel 2021以前では使えないので、まず環境を確認しましょう。
この記事では、IMAGE関数の基本から実務での活用例まで解説します。
ExcelのIMAGE関数とは?
IMAGE関数は、URLで指定した画像をセル内に表示する関数です。2023年にMicrosoft 365で一般提供が始まりました。
従来の「画像の挿入」機能との違いを見てみましょう。
| 比較項目 | IMAGE関数 | 画像の挿入 |
|---|---|---|
| 画像の配置先 | セル内 | シート上(オブジェクト) |
| 並べ替え・フィルタ | セルと一緒に動く | デフォルトでは動かない |
| 数式との連動 | 可能(IF関数等と組み合わせ可) | 不可 |
| ローカルファイル | 不可(URL必須) | 可能 |
IMAGE関数はセルに紐づくのが最大の特徴です。並べ替えやフィルタで画像も一緒に動きます。商品リストや名簿など、一覧表に画像を入れたい場面にぴったりですよ。
対応環境は以下のとおりです。
- Microsoft 365(デスクトップ / Web / モバイル)
- Excel 2024(買い切り版)
Excel 2021以前は非対応で、#NAME?エラーになります。バージョンは「ファイル」→「アカウント」で確認してみてください。
IMAGE関数の書き方(構文と引数)
基本構文
IMAGE関数の構文は次のとおりです。
=IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])
必須の引数はsource(画像URL)だけです。残り4つは省略できます。最もシンプルな書き方はこちらです。
=IMAGE("https://example.com/image.png")
URLを「”」で囲んで入力するだけで使えますよ。
引数の説明
各引数の役割をまとめます。
| 引数 | 必須/省略可 | 内容 |
|---|---|---|
| source | 必須 | 画像のURL(HTTPS必須) |
| alt_text | 省略可 | 代替テキスト(画像の説明文) |
| sizing | 省略可 | サイズモード(0〜3) |
| height | 省略可 | 高さ(sizing=3のときポイント単位) |
| width | 省略可 | 幅(sizing=3のときポイント単位) |
sourceにはHTTPSのURLが必要です。HTTPは使えません。URLを直接書く代わりに、セル参照も指定できますよ。
対応フォーマットは以下の8種類です。
BMP / JPG(JPEG)/ GIF / PNG / TIFF / ICO / WEBP / SVG
IMAGE関数の基本的な使い方
画像URLを指定してセルに表示する
セルに以下の数式を入力してみましょう。
=IMAGE("https://example.com/photo.png")
これだけでセル内に画像が表示されます。セルの高さを広げると、画像も大きく表示されます。
URLを直接入力する代わりに、セル参照も使えます。A1セルにURLが入っている場合は次のように書きます。
=IMAGE(A1)
セル参照を使えば、URLの管理がぐっと楽になりますよ。
なお、数式を「値のみ貼り付け」するとIMAGE関数が消えます。コピー時は数式ごと貼り付けてください。
また、計算モードが「手動」だと画像が自動更新されません。その場合はCtrl+Shift+F9で再計算してみてください。
サイズの大きい画像を多数使うと動作が重くなります。できるだけ軽量な画像を使うのがおすすめですよ。
代替テキストを設定する
第2引数のalt_textで画像に説明文を付けられます。
=IMAGE("https://example.com/photo.png", "商品Aの写真")
代替テキストにはアクセシビリティの役割があります。スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)が画像の内容を読み上げてくれます。また、画像の管理用メモとしても便利ですよ。
サイズ指定の4つのモード
第3引数のsizingで表示サイズを制御できます。
| sizing | 動作 | 特徴 |
|---|---|---|
| 0(デフォルト) | セルに収める | アスペクト比(縦横比)を維持 |
| 1 | セル全体に引き伸ばす | アスペクト比が変わる |
| 2 | 元のサイズで表示 | セルからはみ出す場合あり |
| 3 | カスタムサイズ | height・widthの指定が必要 |
通常はデフォルトの0で十分です。カスタムサイズを使う場合は次のように書きます。
=IMAGE("https://example.com/photo.png",, 3, 100, 150)
alt_textを省略して、height=100、width=150(ポイント)を指定しています。サイズを細かく調整したいときに使ってみてください。
IMAGE関数の実践的な使い方・応用例
商品カタログに商品画像を並べる
商品リストに画像を表示するケースを見てみましょう。A列に商品名、B列に画像URLを入れます。C2セルに次の数式を入力します。
=IMAGE(B2, A2)
B2のURLから画像を表示し、A2の商品名を代替テキストに設定しています。この数式をC列の各行にコピーすれば完成です。
フィルタで絞り込んでも画像はセルと一緒に動きます。在庫管理や商品カタログで重宝しますよ。
社員名簿に顔写真を表示する
名簿に顔写真を並べる使い方も便利です。名前の隣の列に画像URLを用意します。IMAGE関数で写真を表示しましょう。
行の高さを80〜100ポイントに広げると見やすくなります。sizingは0(セルに収める)のままで大丈夫です。セルのサイズで表示を調整するのがおすすめですよ。
条件で画像を切り替える(IF関数と組み合わせ)
IF関数(条件で処理を分岐する関数)と組み合わせれば、条件によって画像を切り替えられます。
=IF(D2="合格",
IMAGE("https://example.com/ok.png"),
IMAGE("https://example.com/ng.png"))
D2が「合格」なら○の画像、それ以外は×の画像を表示します。ステータスを視覚的に表現したいときに活用してみてください。
よくあるエラーと対処法
#CONNECT! エラー(画像URLに接続できない)
画像URLへの接続に失敗すると#CONNECT!エラーが出ます。以下を確認しましょう。
- URLの誤り: ブラウザでURLを開き、画像が表示されるか確認する
- 画像の削除: URL先のファイルが存在するか確認する
- アクセス制限: 認証が必要なURLは使えない。公開URLに変更する
- 通信環境: インターネット接続を確認する
URLをブラウザで開いて画像が見えれば、URL自体は正しいです。それでもエラーが出るなら通信環境を確認してみてください。
#VALUE! エラー(引数の指定ミス)
引数の指定に問題があると#VALUE!エラーが出ます。
- sizing=3でheight/widthが未指定: 両方の指定が必要
- sourceが空: 空のセルを参照していないか確認する
- sizingに0〜3以外の値: 使える値は0、1、2、3のみ
引数を一つずつ確認すれば原因が見つかりますよ。
IMAGE関数が使えない場合(バージョン非対応)
#NAME?エラーが出る場合はバージョンが非対応です。「ファイル」→「アカウント」で確認しましょう。
Excel 2021以前なら「挿入」→「画像」で画像を配置できます。ただし、セルに紐づかないため並べ替え時は注意が必要です。
IMAGE関数を使ったブックを他の人に共有する場合も注意です。相手のExcelが非対応だと#NAME?エラーになります。共有先の環境もあわせて確認してみてください。
その他のエラー(#CALC!)
まれに#CALC!エラーが出ることがあります。画像の読み込み中にタイムアウトした場合などが原因です。時間を置いてから再計算(Ctrl+Shift+F9)を試してみてください。
GoogleスプレッドシートのIMAGE関数との違い
GoogleスプレッドシートにもIMAGE関数がありますが、仕様が異なります。
| 項目 | Excel | Googleスプレッドシート |
|---|---|---|
| 構文 | =IMAGE(source, alt_text, sizing, height, width) | =IMAGE(URL, モード, 高さ, 幅) |
| サイズモード | 0〜3 | 1〜4 |
| alt_text引数 | あり(第2引数) | なし |
| サイズの単位 | ポイント | ピクセル |
| デフォルトモード | 0(セルに収める) | 1(セルに収める) |
| 対応バージョン | 365 / 2024のみ | 全バージョン |
最大の違いはalt_text引数の有無です。Excel版では第2引数にalt_textがあります。そのため、サイズモードは第3引数です。スプレッドシートから移行する際は引数の順番に注意しましょう。
Googleスプレッドシート版の詳しい使い方は、spreadsheet-image-functionの記事も参考にしてみてください。
まとめ
ExcelのIMAGE関数の使い方を解説しました。
- IMAGE関数はMicrosoft 365とExcel 2024で使える
=IMAGE("画像URL")でセル内に画像を表示できる- sizingで4つのサイズモードを選べる
- セルに紐づくので、並べ替え・フィルタで画像も一緒に動く
- Googleスプレッドシート版とは引数の順番が異なる
商品カタログや社員名簿など、画像入りの一覧表を作るときに便利です。ぜひ活用してみてください。
セルにリンクを設定したい方はexcel-function-howto-use-hyperlinkもあわせてどうぞ。Excel 365の他の新しい関数が気になる方は、excel-function-howto-use-uniqueやexcel-function-howto-use-filter、excel-function-howto-use-sequenceもチェックしてみてください。
