ExcelのRATE関数の使い方|ローンや積立の利率を求める方法

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「ローンの利率って、結局どれくらいなんだろう?」と気になったことはありませんか。毎月の返済額や総支払額はわかっていても、実際の利率を自分で計算するのはちょっと面倒ですよね。

ExcelのRATE関数を使えば、返済期間・毎月の支払額・借入額から利率を逆算できます。この記事では、RATE関数の基本的な使い方から実践的な活用例まで、わかりやすく解説していきますよ。

ExcelのRATE関数とは?

RATE関数は、ローンや積立のような定期的な支払いに対する1期間あたりの利率を求める関数です。読み方は「レート」で、英語の「Rate(割合・利率)」がそのまま名前になっています。

たとえば、こんな場面で活躍します。

  • 住宅ローンや自動車ローンの実質利率を確認したいとき
  • 毎月積立をしている投資の利回りを知りたいとき
  • 複数のローン条件を比較して、有利な方を選びたいとき

RATE関数は「支払い条件はわかっているけど、利率だけがわからない」というケースで使う関数です。覚えておくと便利ですよ。

対応バージョンは、Excel 2010以降・Microsoft 365・Googleスプレッドシートです。

ExcelのRATE関数の書き方(構文と引数)

基本構文

=RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, [将来価値], [支払期日], [推定値])

角カッコ [] の引数は省略できます。必須の引数は3つだけなので、シンプルに使い始められますよ。

引数の説明

引数必須/省略可説明
期間(nper)必須支払いの総回数。月払い3年なら36、年払い5年なら5
定期支払額(pmt)必須毎回の支払額。支出はマイナスで指定する
現在価値(pv)必須現在の貸付額や投資額。借入ならプラス、投資ならマイナス
将来価値(fv)省略可最終的に残る金額。省略時は0
支払期日(type)省略可0=期末払い(既定)、1=期首払い
推定値(guess)省略可利率の初期推定値。省略時は10%

引数のポイント:符号の付け方

RATE関数で一番つまずきやすいのが、金額の符号(プラス・マイナス)です。基本的なルールはこちらになります。

  • お金を受け取る(借入額など)→ プラス
  • お金を支払う(返済額、積立額など)→ マイナス

たとえばローンの場合、借入額(現在価値)はプラス、毎月の返済額はマイナスで指定します。この符号を間違えると #NUM! エラーになるので注意してくださいね。

RATE関数の戻り値

RATE関数は1期間あたりの利率を返します。月払いで計算した場合は「月利」が返るので、年利に換算するには結果に12を掛けてください。

=RATE(36, -50000, 1500000) * 12

この式は、150万円を月5万円ずつ36回で返済するときの年利を求めています。

ExcelのRATE関数の基本的な使い方

ここでは、自動車ローンの利率を求める例で基本的な使い方を確認しましょう。

条件:

  • 借入額: 300万円
  • 毎月の返済額: 60,000円
  • 返済期間: 5年(60回払い)

セルにデータを入力して、RATE関数で利率を求めます。

セル内容
B2返済期間(月数)60
B3毎月の返済額-60000
B4借入額3000000
=RATE(B2, B3, B4)

この数式を入力すると、月利が表示されます。年利に換算するには次のようにしましょう。

=RATE(B2, B3, B4) * 12

結果は年利 約8.3% です。返済額を先に決めてからローンを組んだ場合でも、実際にどれくらいの利率を払っているか確認できるのは便利ですよね。

NOTE

返済額(B3)にはマイナスの値を入力しています。これは「お金が出ていく」ことを表すルールです。プラスのまま入力すると正しい結果が出ないので気をつけましょう。

RATE関数の実践的な使い方・応用例

応用1: 積立投資の利回りを求める

毎月3万円を10年間積み立てて、最終的に500万円になった場合の利回りを計算してみましょう。

=RATE(120, -30000, 0, 5000000) * 12
引数意味
期間12010年 x 12か月
定期支払額-30000毎月の積立額(支出なのでマイナス)
現在価値0最初の元手はゼロ
将来価値5000000最終到達額

結果は年利 約5.3% になります。「自分の積立がどれくらいの利回りで運用されていたか」を振り返るのに便利ですよ。

応用2: ローンの条件を比較する

2つのローンの条件を比べたいときにもRATE関数は役立ちます。

項目ローンAローンB
借入額200万円200万円
毎月の返済額45,000円35,000円
返済期間48か月72か月
=RATE(48, -45000, 2000000) * 12
=RATE(72, -35000, 2000000) * 12

ローンAは年利 約5.2%、ローンBは年利 約8.2% です。毎月の返済額が少なくても、期間が長いと利率が高くなるケースがありますよね。RATE関数で比較してから判断するのがおすすめです。

応用3: 期首払い(月初引き落とし)の利率計算

支払いが月初に行われるケースでは、5番目の引数(支払期日)に1を指定します。

=RATE(60, -55000, 3000000, 0, 1) * 12

期末払い(既定の0)と期首払い(1)では結果が少し変わります。契約条件に合わせて正しく指定してくださいね。

ExcelのRATE関数でよくあるエラーと対処法

#NUM! エラー

RATE関数で最も多いエラーです。原因は主に2つあります。

原因1: 符号の間違い

支払額と借入額が同じ符号(両方プラスなど)になっていると、計算が成り立ちません。支出はマイナス、受け取りはプラスのルールを確認しましょう。

原因2: 計算が収束しない

RATE関数は内部で反復計算(最大20回)を行って利率を求めています。初期推定値から大きくずれていると解が見つからず #NUM! になります。この場合は6番目の引数(推定値)を指定してみてください。

=RATE(60, -50000, 3000000, 0, 0, 0.005)

0.005(月利0.5%の推定)のように、想定に近い値を入れると収束しやすくなりますよ。

#VALUE! エラー

引数に数値以外(文字列や空白セル)が含まれていると発生します。セル参照先の値が数値になっているか確認しましょう。

結果が0%やマイナスになる

引数の符号が逆になっている可能性があります。もう一度「受け取り=プラス、支払い=マイナス」のルールを確認してみてください。

RATE関数と似た関数との違い・使い分け

RATE関数は財務関数グループの1つです。目的に応じて使い分けましょう。

関数求めるもの説明
RATE利率支払条件から利率を逆算する
NPER期間利率と支払額から必要な期間を求める
PMT定期支払額利率と期間から毎回の支払額を求める
PV現在価値将来の支払いの現在の価値を求める
FV将来価値定期的な支払いの将来の合計額を求める

これらの財務関数は引数の構造がよく似ています。RATE関数で利率がわかったら、PMT関数で返済シミュレーションをしてみるのもおすすめですよ。

RRI関数・PDURATION関数との違い

利率に関連する関数として、RRI関数PDURATION関数もあります。

  • RRI関数: 一括投資の等価年利を求める関数。定期的な支払いがないケースで使います
  • PDURATION関数: 投資が目標額に達するまでの期間を求める関数

RATE関数は「毎月の支払い・積立がある」ケースで使い、RRI関数は「最初に一括で投資する」ケースで使うと覚えておけば迷いませんよ。

投資のリターン計算では、MIRR関数もあわせてチェックしてみてください。

まとめ

ExcelのRATE関数は、ローンや積立の利率を逆算できる便利な関数です。

ポイントをおさらいしておきましょう。

  • RATE関数は「期間・支払額・現在価値」の3つで利率を求められる
  • 金額の符号に注意。受け取り=プラス、支払い=マイナス
  • 結果は1期間あたりの利率。年利にするには12を掛ける
  • #NUM! エラーが出たら符号の確認と推定値の指定を試す
  • NPER関数PMT関数とセットで使うと、ローン計算がさらに便利になる

ローンの契約前に実質利率を確認したり、積立投資の成果をチェックしたりと、お金まわりの判断に役立ててみてください。

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