この記事ではTEXTBEFORE関数について解説しています。
- 指定した文字列内の特定の文字から前に記載されている文字列を抽出したい
「Excel関数?」「聞いた事あるけど何か知らないな?」という方は、こちらの記事でエクセル関数について解説していますので先に確認して頂くと理解しやすいと思います。
TEXTBEFORE関数とは?
TEXTBEFORE関数の読み方
読み方は「テキスト ビフォア関数」です。
TEXTBEFORE関数で出来ること
TEXTBEFORE関数では指定した文字列よりも前に記載されている文字列を抽出して返す事ができます。
指定した文字列よりも後に記載されている文字列を抽出したい場合はTEXTAFTER関数を利用します。
TEXTBEFORE関数の使い方
まずはTEXTBEFORE関数の式をチェックしましょう。
※[] 内の引数は省略することができます。
TEXTBEFORE関数の引数は6個ありますが、必ず指定しなければいけない引数は2つだけです。
引数:文字列
「文字列」には検索対象の文字列を指定します。
ワイルドカード文字は使用出来ず、空の文字列を指定した場合は空のテキストが返されます。
引数:区切り記号
「区切り記号」には抽出する文字列の目印となる文字を指定します。
例えばコンマ( , )の前に記載されている文字列を抽出したい場合は引数にコンマを指定します。
引数:インスタンス ※省略可
「インスタンス」には何番目に出現する区切り記号から前の文字列を抽出するか指定する事ができます。
省略した場合は「1」を指定した時と同じ動作になります。
次のような文字列から「田中,太郎」を抽出するケースを考えて見ましょう。
「田中,太郎,male,22」
コンマを区切り記号に指定し、インスタンスを省略して抽出すると結果は「田中」になります。
1番目に見つけたコンマが「田中」の後ろにあったのでコンマよりも前に記載されている文字列を抽出しました。
実際には「田中,太郎」まで抽出したい為、2番目の区切り記号よりも前を抽出する為にインスタンスには「2」を指定する必要があります。
マイナスの値を指定した場合は文字列の末尾から○番目といったように検索する事ができます。
引数:一致モード ※省略可
「一致モード」には区切り記号に指定した文字列を検索する際に、大文字と小文字を区別するかどうかを指定する事ができます。
検索方法 | 動作 |
---|---|
FALSE または 0 | 大文字と小文字を区別する |
TRUE または 1 | 大文字と小文字を区別しない |
引数:検索方法 ※省略可
「検索方法」には指定した文字列の末尾を区切り記号として扱うか指定する事ができます。
文字列の末尾を区切り記号として扱う事で、区切り記号に指定した文字列が見つからない場合にエラーを回避することができます。
検索方法 | 動作 |
---|---|
FALSE または 0 | 文字列の末尾を区切り記号として扱う |
TRUE または 1 | 文字列の末尾を区切り記号として扱わない |
引数:見つからない場合 ※省略可
「見つからない場合」には一致するものが見つからない場合に返される値を指定する事ができます。
省略した場合は「#N/A」が返されます。
TEXTBEFORE関数の使用例
関数内に値を入力して指定する
=TEXTBEFORE(“ま,しゅ,か,ぶ,ろ,ぐ”,”,”,4)
セル参照を使って別のセルの値を指定する
=TEXTBEFORE(A1,B1,C1)
まとめ
関数一覧
ましゅかぶろぐではExcel関数の一覧を3パターンご用意しています。
用途に合わせてお使いください。
各一覧の文字色が青くなっている関数はクリックすると解説ページを開くことができます。
エラー値についてのまとめ記事
関数でエラーが発生した際に表示される、エラーの種類を以下の記事でまとめています。
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