この記事ではSORT関数について解説しています。
- 指定したセル範囲の内容を並べ替えたい
「Excel関数?」「聞いた事あるけど何か知らないな?」という方は、こちらの記事でエクセル関数について解説していますので先に確認して頂くと理解しやすいと思います。
SORT(ソート)関数とは?
SORT関数では指定した範囲または配列の内容を並べ替える事が出来ます。
Excelではフィルター(オートフィルター)機能を使用してセルを並べ替える事もできますが、
並べ替えると元に戻せないようなデータもありますよね。
SORT関数を使えば、別のセルに並べ替えたデータを表示することができるので元のデータはそのままの状態を保てます。
SORT関数の使い方
まずはSORT関数の式をチェックしましょう。
SORT関数には引数が4つありますが、必ず指定しなければいけない引数は「配列」のみです。
引数が多く見えますが日本語にしてみると
「配列を(○番目)の(行または列)を基準にして(昇順または降順)で並べ替える」
というだけの話しなので身構える必要はありません!
引数:配列
並べ替えたいセル範囲や配列を指定します。
引数:並べ替えインデックス ※省略可
「並べ替えインデックス」には並べ替えを行う際の基準になる、行または列を数値で指定します。
並べ替えの方向については後述している「並べ替え基準」で別途指定しますので、何番目の行または列を基準にして並べ替えを行うかを指定します。
例えばA1:C10の範囲を「配列」に指定している場合、
後述の「並べ替え基準」で「列」を選択し「並べ替えインデックス」に「3」を指定すると、
A3,B3,C3の値を基準にしてA列(A1:A10)、B列(B1:B10)、C列(C1:C10)がまとめて並び替えされます。
各列内の1行目から10行目の並び順は変更されません。
引数を省略した場合は「1」になります。
引数:並べ替え順序 ※省略可
「並べ替え順序」には、順序を示す数値を指定します。
数値は「1」か「-1」の2択になっており、昇順の場合は1を指定し降順の場合は-1を指定します。
引数を省略した場合は昇順になります。
引数:並べ替え基準 ※省略可
「並べ替え基準」には並べ替えの方向をTRUEかFALSEで指定します。
TRUEを指定した場合は「列」が基準となり、FALSEを指定した場合は「行」が基準となります。
例えばA1:A10に入力されている数値をSORT関数で並べ替えしようとした時に、
「列」を基準にしてしまうと並び替えされません。
指定している範囲がA列だけなので並び替え出来る列がないのが原因です。
列を指定して並び替えをする時は少なくとも2列以上を指定する必要があります。
A1からA10までの1行目から10行目を並べ替えしたい場合は「行」を指定します。
引数を省略した場合は「行」が基準になります。
SORT関数の使用例
必要な引数だけ指定する
=SORT(A1:D10)
※A1からA10のセル範囲を1行目を基準にして昇順で並べ替えます。
全ての引数を指定する
=SORT(A8:D16,3,-1,TRUE)
※A8からD16のセル範囲を3列目を基準にして降順で並べ替えます。
まとめ
関数一覧
下記どちらの関数一覧からでも各関数の解説記事へアクセス出来ますので宜しければご確認下さい。
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