この記事ではGROWTH関数について解説しています。
- 今までのデータから将来どのような推移になるか予測したい
- 指数回帰曲線を使って予測したい
「Excel関数?」「聞いた事あるけど何か知らないな?」という方は、こちらの記事でエクセル関数について解説していますので先に確認して頂くと理解しやすいと思います。
GROWTH関数とは?
GROWTH関数の読み方
読み方は「グロース関数」です。
GROWTH関数で出来ること
GROWTH関数では既存のデータを利用して予想される指数曲線的な増分を計算することができます。
今あるデータをもとに指数回帰曲線を使って将来の値を予測をするための関数ですね。
例えば利用者数が今後どのように増加していくと予測されるかを調べたりすることができます。
GROWTH関数の使い方
まずはGROWTH関数の式をチェックしましょう。
GROWTH関数の引数は4つありますが、必ず指定しなければいけない引数は「既知のy」のみです。GROWTH関数は配列数式として入力する必要があります。
引数:既知のy
「既知のy」には既にわかっているyの値を配列で指定します。
y = b*m^x という関係が成り立ちます。
例えば過去の年間利用者推移から翌年以降の推移を予測したい場合は
過去の年間利用者が記載されているセルを「既知のy」に指定します。
0以下の値が含まれている場合はエラーになります。
引数:既知のx ※省略可
「既知のx」にはy = b*m^xの関係でxの値を配列で指定します。
過去の年間利用者推移から翌年以降の推移を予測したい場合は
既に利用者数が確定している期間が入力されているセルを「既知のx」に指定します。
「既知のy」と同じ次元で指定する必要があり、省略した場合は「既知のy」と同じサイズで
{1,2,3,…}のような配列を指定した扱いになります。
引数:新しいx ※省略可
「新しいx」にはGROWTH関数を利用して予測したい範囲を指定します。
過去の年間利用者推移から翌年以降の推移を予測したい場合は
予測をしたい期間が入力されているセルを「新しいx」に指定します。
省略した場合は既知のxと同じ値を指定したことになりますが既知のxも省略している場合、
「既知のy」と同じサイズで{1,2,3,…}のような配列を指定した扱いになります。
引数:定数 ※省略可
「定数」には定数bを1にするかどうかをTRUEかFALSEで指定します。
TRUEを指定するか省略した場合はbの値が計算されるようになり、
FALSEを指定した場合はbの値が1に設定され、y = m^xになるようにmの値が調整されます。
GROWTH関数の使用例
セル参照を使って別のセルの値を指定する
=GROWTH(B1:B10,A1:A10,A11:A13)
まとめ
関数一覧
ましゅかぶろぐではExcel関数の一覧を3パターンご用意しています。
用途に合わせてお使いください。
各一覧の文字色が青くなっている関数はクリックすると解説ページを開くことができます。
エラー値についてのまとめ記事
関数でエラーが発生した際に表示される、エラーの種類を以下の記事でまとめています。
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