この記事ではMIDB関数について解説しています。
- 文字列の任意の位置から指定したバイト数の文字を取り出したい
「Excel関数?」「聞いた事あるけど何か知らないな?」という方は、こちらの記事でエクセル関数について解説していますので先に確認して頂くと理解しやすいと思います。
MIDB関数とは?
MIDB関数の読み方
読み方は「ミッド ビー関数」です。
MIDB関数で出来ること
MIDB関数では文字列の指定した位置から、指定したバイト数の文字列を取り出すことができます。
MID関数とMIDB関数の違い
MID関数では文字数をカウントして取り出すのに対して、MIDB関数ではバイト数をカウントして文字列を取り出します。
日本語のような全角文字は2バイト文字「DBCS(Double Byte Character Set)」になっており、
英数字のような半角文字は1バイト文字「SBCS(Single Byte Character Set)」です。
つまり同じ位置から同じ文字数を取り出す場合にも指定する数値が変わります。
下記の例ではどちらも「ましゅかぶろぐ」という文字列から「ぶろぐ」の文字を取り出すように開始位置と文字数を指定しています。
=MID(“ましゅかぶろぐ”,5,3)
=MIDB(“ましゅかぶろぐ”,9,6)
「ましゅかぶろぐ」の「ぶ」を文字数で開始位置を指定する場合は5番目の文字になりますが、バイト数で指定した場合は9バイト目の文字になります。
MIDB関数の使い方
まずはMIDB関数の式をチェックしましょう。
MIDB関数の引数は3個あり、全て必ず指定する必要があります。
引数:文字列
「文字列」には取り出したい文字列が含まれている文字列を指定します。
引数:開始位置
「開始位置」には対象の文字列から取り出す先頭文字の位置を指定します。
○文字目ではなく、○バイト目、のように指定する必要がありますので注意してください。
例えば「ましゅかぶろぐ」の「ぶ」の位置を開始位置に指定したい場合は「9」を指定します。
文字列に指定したテキストの文字数よりも開始位置の数値が大きい場合は空白が返されます。
また1よりも小さい数値を指定するとエラーになります。
引数:バイト数
「バイト数」には取り出す文字のバイト数を指定します。
先程指定した開始位置の文字から指定したバイト数分の文字列を取り出します。
文字列に指定したテキストの長さを超えた場合は、文字列の末尾までのテキストが返されます。
またマイナスの値を指定する事は出来ず、エラーになります。
MIDB関数の使用例
関数内に値を入力して指定する
=MIDB(“ましゅかぶろぐ”,9,6)
セル参照を使って別のセルの値を指定する
=MIDB(A1,B1,C1)
まとめ
関数一覧
ましゅかぶろぐではExcel関数の一覧を3パターンご用意しています。
用途に合わせてお使いください。
各一覧の文字色が青くなっている関数はクリックすると解説ページを開くことができます。
エラー値についてのまとめ記事
関数でエラーが発生した際に表示される、エラーの種類を以下の記事でまとめています。
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