この記事ではCELL関数について解説しています。
この記事は次のような人におすすめ
- セルの書式を調べたい
- セルの位置を調べたい
- セルの内容を調べたい
「Excel関数？」「聞いた事あるけど何か知らないな？」という方は、こちらの記事でエクセル関数について解説していますので先に確認して頂くと理解しやすいと思います。
CELL関数とは？
CELL関数の読み方
読み方は「セル関数」です。
CELL関数で出来ること
CELL関数ではセルの書式、位置、内容に関する情報を調べることが出来ます。
CELL関数の使い方
まずはCELL関数の式をチェックしましょう。
構文
=CELL( 検査の種類 , [ 参照 ] )
CELL関数の引数は2つありますが、必ず指定しなければいけないのは1つです。
引数：検査の種類
「検査の種類」には下記の表の中から調べたいものを指定します。
関数内に値を入力して引数を指定する場合はダブルクォーテーションで囲う必要がありますが、
セル参照を使って「検査の種類」を指定する場合はダブルクォーテーションなしで記載しましょう。
| 検査の種類 | 戻り値 |
|---|---|
| “address” | セル番地 |
| “col” | 列番号 |
| “row” | 行番号 |
| “color” | セルに負の数を色で表す書式が設定されている場合は「1」 それ以外の場合は「0」 |
| “contents” | セルの値 |
| “filename” | ファイルのフルパス 指定したセルを含むワークシートが保存されていない場合は空白文字列 |
| “format” | セルの “表示形式” に対応する文字列定数を返します。後述 |
| “parentheses” | 正の値またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は「1」 それ以外の場合は「0」 |
| “prefix” | セルの “文字位置” に対応する文字列定数を返します。後述 |
| “protect” | セルがロックされていない場合は「0」 ロックされている場合は「1」 |
| “type” | セルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数を返します。 セルが空白の場合は “b” (Blank の頭文字)、 セルに文字列定数が入力されている場合は “l” (Label の頭文字)、 その他の値が入力されている場合は “v” (Value の頭文字) になります。 |
| “width” | 2 つの項目を含む配列を返します。 配列の1つめは整数に丸められたセルの列幅 （単位は既定のフォント サイズの 1 文字の幅と等しい） 配列の 2 つ目の項目はブール値 列幅が既定値の場合は「TRUE」 幅がユーザーによって明示的に設定されている場合は「FALSE」 |
formatを指定した場合の戻り値
| 表示型式 | 戻り値 |
|---|---|
| 全般 | “G” |
| 0 | “F0” |
| #,##0 | “,0” |
| 0.00 | “F2” |
| #,##0 | “,2” |
| $#,##0_);($#,##0) | “C0” |
| $#,##0_);[赤]($#,##0) | “C0-“ |
| $#,##0.00_);($#,##0.00) | “C2” |
| $#,##0.00_);[赤]($#,##0.00) | “C2-“ |
| 0% | “P0” |
| 0.00% | “P2” |
| 0.00E+00 | “S2” |
| # ?/? または # ??/?? | “G” |
| m/d/yy または m/d/yy h:mm または mm/dd/yy | “D4” |
| d-mmm-yy または dd-mmm-yy | “D1” |
| d-mmm または dd-mmm | “D2” |
| mmm-yy | “D3” |
| mm/dd | “D5” |
| h:mm AM/PM | “D7” |
| h:mm:ss AM/PM | “D6” |
| h:mm | “D9” |
| h:mm:ss | “D8” |
prefixを指定した場合の戻り値
| 文字位置 | 戻り値 |
|---|---|
| セルが左詰めの文字列を含む | 単一引用符 「’」 |
| 右詰めの文字列を含む | 二重引用符 「”」 |
| 中央揃えの文字列を含む | キャレット 「^」 |
| 両揃えの文字列を含む | 円記号 「¥」 |
| セルにそれ以外のデータが入力されている | 空白文字列 |
引数：参照 ※省略可
「参照」には情報を取得するセルの参照を指定します。
引数を省略した場合はシートの再計算が実行時に選択されているセル（アクティブセル）が指定されます。
CELL関数の使用例
関数内に値を入力して指定する
=CELL(“filename”)
=CELL(“address”,B9)
セル参照を使って別のセルの値を指定する
=CELL(A1)
セルA1には「検査の種類」を入力しますが、ダブルクォーテーションは必要ありませんので注意してください。
まとめ
関数一覧
ましゅかぶろぐではExcel関数の一覧を3パターンご用意しています。
用途に合わせてお使いください。
各一覧の文字色が青くなっている関数はクリックすると解説ページを開くことができます。
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